気分はとってもCanadian

早朝、地震で目覚める。
かなり大きい。初期微動が治まらない内にS波が到来。寝呆け頭に浮かぶのは「家、倒壊しないかな?」揺れ自体はそこそこの大きさですが継続時間が長い。気にしながら暫く待つとやっと治まった。
隣でかみさんが「震度どれくらいかな?」
「5くらいかな?」
「そんなにないでしょ。」
開けっ放しの窓からはかなり明るくなった空が覗いている。まだ薄雲に覆われているが、西の方には少し青空が窺える。
どうやら台風も行ってしまったようです。
かみさんは「テレビ見て来る。」と階下へ。暫くして、私も気になり寝室のテレビをON。
各局とも台風と地震のニューズで持ちきり。
震源駿河湾。発生箇所がプレート接合点ではなく、東海地震とは種類が違うそうです。発生が午前5時7分頃、その10分後には首相官邸内に対策室を設置、情報収集や対応に当たっているとの事。随分素早い対応です。いろいろ批判ばかりが先行する麻生さんですが、やるべき事はきっちりやっているんだなあ。との印象を受けました。任期残り僅かといえども、一国の首相としては危機管理にあたっては素早い陣頭指揮が必要です。やはり大変な仕事ですなあ。
台風はまだ伊豆半島南よりも西の位置。静岡県は台風と地震のダブルパンチです。新幹線、在来線、高速道路全てが不通となっており事実上陸の孤島と化している割にテレビで見る限り割と平穏な様子です。夏休みに入っているところもあり、また普段からの心構えも功を奏しているのでしょう。
目覚めついでに枕元の積読所から読みかけの本を取り、日課の【読書on Bed】。
気が付けば空はすっかり晴れ上がり、まさに台風一過の好天。
階下へ降りてゆくとT哉も私同様【読書on お布団】。
「腹が減ったなあ。」テーブルの上にはS司のお土産が置きっぱなし。
【Ice wine tea】と書かれたティーバッグを開け紅茶を淹れる。ちょっと甘い香りがするが紅茶としては味も薫りも薄い。どうみても大味なアメリカンテイストです。(実際アメリカ人ってホント本当に味オンチばかりです。)
そういえばチョコレートにも【Ice wine】の表示がありました。アイスワインと言うとドイツだけのものと思っていましたが、S司の話ではカナダもドイツを真似てアイスワインを特産品としてブランド化に努めているそうです。そしてドイツワインでは1万円以上で売られているアイスワインがカナダでは2千円くらいからあるそうで味もそこそこだとか。私も是非飲んでみたかったなあ。
お土産にカナダ産アイスワインを貰えなかったtanuoさんは【Ice wine tea】で我慢します。
しかし薄い。旨くない。同じくテーブルの上に置きっぱなしのメープルシロップを開け紅茶に注ぐ。
「ん? 結構いけるじゃないか。」少し混ぜるだけで、アイスワインの薫りとメープルシロップの甘さとその味が混ざり合い独特のアルモニー(仏語風にHの発音を省きました。)
「こりゃええわ。気分はとってもCanadian!」
台風一過の爽やかな風とカナディアン風味の紅茶のコラボレーション。朝からとっても清々しい。