羽目を外す

昨日から大騒ぎです。「なにもそう騒ぎ立てるほどの事でもなかろうに。」と思っていながらも、やはり草薙君のファンとしてひとこと思いを述べておこうかと思います。
昨日の昼休みだったかな、Net配信のニューズで逮捕の事を知りました。概略に目を通し最初に思ったのは「人に危害を加えるような事でなく良かった。」という事。そして「如何にも草薙君らしいおバカな事をしでかしたものだ。」という事。
出向いたのが一昔前の派出所のお巡りさんで当事者が著名人でなければ、たぶんこんな事にはなっていなかったのではないかと思います。とりあえず派出所まで連れて行き、毛布にでも包んで酔いが醒めるまで留置しておく。正気に戻ったところで説教し身元保証人を呼び引取らせる。たぶんこんな事で済んでいたのではないかと思います。薬物を使用していたかどうか疑わしければ正気に戻ったところで尿検査なり血液検査をすれば良い事です。そこで薬物反応がなければ家宅捜査まですることもないでしょう。
では何故こんな大騒ぎに? やはり警察官の頭の中には「後々面倒な事になっちゃあ堪らん。」という考えが先行していたように推測されます。官僚的な保身しか頭の中に無いのでしょう。昔のような大らかさが無くなり、腹を括れるひとがいなくなってしまったという事でしょうか。
今の世の中、これらお巡りさんだけでなく民間企業に従事する人も殆どが官僚化してしまい、いざこざを嫌い保身に走り何に対しても世知辛くなっています。バブル以前の高度成長期とは全くかけ離れた世相です。20年という時間が以前の鷹揚で活気に満ちた社会を忘れさせてしまったかのようです。バブル以降社会に出た人達にはその頃の体験など理解しようもなく、今の状況が普通としか見えないでしょう。この重苦しい状況が当たり前の世の中にしてしまったのは私達の責任でもあります。昔のような活気など微塵も感じられない職場の若い人達を見ると自責の念に駆られます。とは言うものの自分自身何かが出来る訳でもなくただ可哀想だなあと思うしかありません。
生きているかぎり羽目を外したくなる事は誰にでもあります。殆どの人は度が過ぎる手前で自制が効く訳ですが、時として我を忘れてしまう事もあります。今回の草薙君のように。
誰にでも起こり得る失敗にいちいち目くじら立てて大騒ぎするより、多少のことくらい大目に見てやれる大らかな世の中であってほしいものです。