ETC

エトセトラではありません。Electronic Toll Collection System:電子式料金集金方式とでも言いましょうか、有料道路の料金を車を停めず、自動的にクレジット決済するシステムのETCです。
今日の夕刊によると、3月末までのETC助成金の駆け込み需要のため、カーショップなどの市場からETC車載機が品薄あるいは在庫切れになっているそうです。
消費が落ち込んでいると言っても、やはり目の前にニンジンをぶら下げられると、馬は(いや人間は)走り出してしまうようです。元々お金が無い訳ではない。必要なものがないから買わないだけなのです。それが3/28から始まる大幅なETC割引にむけて大勢の人があわてて買い始めたって事です。
かく言う私もそのひとりなのですが…。
この状態を見てETC助成金の適用期間を4月以降も延長するそうです。私の場合は助成金ではなくETCカード会社のキャンペーンに応募した訳で、この方が若干お得のようです。また車が特殊なだけに、取り付けもカーショップよりディーラーの方が良いだろうとの判断もありまして、こうした訳です。
いずれにしてもこの急激な車載機の需要とその後の有料道路利用率の向上はかなりの経済活性化に貢献するものと思われます。
使用されなくてもインフラは時間と伴に老朽化して行きます。たとえ料金を下げてもそのおかげで利用率が上がれば整備費の回収は早まる訳です。おまけに料金徴収に人出がかかる訳でもありません。機械がやってくれる事、これも稼働率を上げても増えるのは電気代だけ。コストのウエイトを占めているのは設備投資費。保守費などは稼働率に殆ど関係なく時間の関数でしかない。
そして割引を普通車に限定したというのも利口なやり方です。道路、橋梁などを傷めているのは大型の商用車(トラック)です。公団側としては現行の料金体系を従量制(或いは重量比例料金)に変えたいのが本音。大型車は値引かずに道路を傷める心配の無い乗用車にどんどん使って貰おうという訳です。それこそ稼働率が上がり値下げ分より売上が増えれば言う事なしでしょう。変動費無しで売上だけが増えるなんて無茶苦茶良いビジネスモデルじゃありませんか。
乗用車が増える>家族連れが利用する>SAなどの付帯設備の売上が増える>沿線或いは地方にお金が落ちる>地域活性化に繋がる。
二次市場、三次市場へとお金が循環する訳で複合的な活性化に繋がります。これは内需拡大のひとつですね。相変わらず輸出依存度の高い日本の経済構造、その是正の為にもとても良い事だと思います。
そしてまるビのtanuoさんも少々無理をしてでも高速使って遠出して、スキーや北アへ出かけようか? などと経済活性化への協力に努めようと画策しているのです。