湯たんぽ

見くびっていましたが、これって効力絶大ですね〜。
えへへ〜。もう日課になっています。これがないととても我慢できません。
かみさんが帰ってくる前に準備しておき先ず私のベッドに放り込んでおきます。そして床に就く時にかみさんのベッドに移しておきます。布団の中がポッカポカです。同時に私だけ電気行火も入れておき、湯たんぽが無くなった後はこれで足を暖めて眠ります。
暫くしてかみさんが床に就く頃にはかみさんの布団もポッカポカになっています。
やはり水の比熱の大きさって偉大ですね。
子供が赤ん坊の時に使っていたのですが、かみさんが添い寝するようになりその偉大さに気付いたそうです。子供達が大きくなり湯たんぽなぞ使わなくなったのに、かみさんは手放せなくなってしまったそうです。その偉大さを私に吹聴し、私までが湯たんぽや行火の虜になってしまいました。
もう湯たんぽの無い生活なんて考えられません。ああ湯たんぽ、安眠の友。ああ湯たんぽ、我が心の友。ああ湯たんぽ…。
完全に湯たんぽ依存症です。いや湯たんぽ中毒かな?
全くもって夫婦揃って寒がりです。こんな私達が冬のビバーク山行などやってたなんて信じられます?
いやこれは引っ掛けですね。冬山と言っても実際は結構暖かくしているものです。冬山は寒いだけと誤解されているかもしれませんが、同じ人間のやること。寒い事も多いですが反面無茶苦茶暖かくする事もあります。でなきゃ身体がもちません。
狭いテントの中に大人数が入り、そこで煮炊きなぞすれば大汗かくほど気温が上がります。雪洞では天井から壁に沿い融けた水が滝のように流れ落ちます。その前に湯気で何も見えなくなります。眼鏡も曇って五里霧中。
暖かい内に暖かいものをしっかり摂り、身体の中から暖めてその勢いで寝てしまいます。せいぜい数時間の天国ですがこれが翌日の活力源です。夜半どんどん冷え込んでくると寒さで目覚めます。寝てるのか起きているのかまさに夢か現か解からない状態で寒さを堪え続けます。その内我慢しきれなくなりブスに点火。急に暖かくなり春が来たのかと思うほどです。この状態がまたなんとも言い表わせないほどの気持ち良さでぐっすりと眠れます。
そうそう水筒にお湯を入れ湯たんぽ代わりにするのも良いものです。
ん? なんだ昔から湯たんぽの威力、知っていたんじゃないか。
山でも里でも冬の間は手放せない一品です。
さっ。ぼちぼち寝よっ。