Nature

昨日の御在所通勤では久しぶりにコクイ谷を歩いた。
記録のIDを見ると、昨年の3月29日以来となる。
また長いこと足を運んでなかんたんだなあ。あっそうか、9月初めのゲリラ豪雨禍で時間的に制限された為か。限られたエリアをテリトリーとしている者には些細な事でも大きな制約となる。
地獄谷を降り、コクイ谷から沢谷、武平峠と回ってきたが、そのコクイ谷の渓相の変わりように自然の変化の速さを感じた。
何年か前の大雨による土砂流出でも一夜にして渓相は一変している。あの時と全く同じ状況になっていた。渕という渕が全て大量の土砂に埋まっていた。普通の流れの所も砕石が埋め尽くし、その真ん中を浅い流れが通っているだけだった。前回同様殆どの水流はもっと下を伏流しているのだろう。前回は半年後には様子はかなり違っているが渕がまた再生し始め、1年も経てば以前と同様に渕あり小滝ありの変化に富んだ渓相に戻っていた。今回も既に半年近く経っているが冬場の少雨期でもあり若干回復が遅れているように見える。それでも夏頃までには、また以前のような変化に富んだ渓相に戻っている事だろう。
しかし完全に元通りになる訳ではない。よく似た景観ではあるが、両岸の崩れた斜面は崩れたままである。覆っていた表土は無く下の白い岩盤がそのまま覗いている。七人山東面の大きな沢からの土砂の堆積も流されたままで以前のようにまた供給される訳ではない。
渕の上の岩盤は以前の顔を取り戻しても、その周りの岩の重なりは全く違ったものとなっている。その内見ているこちらが以前からその様相だったように勘違いしてしまうから不思議だ。人間とは慣れるものなのだろう。
谷が土砂で埋まってしまったおかげで割と早く戻る事ができた。楽チンなのは良いが変化に富んだ渓相を楽しめないのは寂しいものだ。
夕べは記事のアップが遅くなり半分寝ぼけた状態だったのかトンチンカンが目立つ。かといって修正するのも面倒だ。これも愛嬌って事にしておこう。


今日も朝から良い天気だ。多少風はあるが陽射しが強くすっかり春の様相だ。
庭のサンシュユの蕾は先が割れ始めた。これから先がまだまだ長いのだが黄色い花弁が覗いており春の近い事を告げている。
カトちゃんじゃないけど、「ちょっとだけよ〜。」なんちゃって。




蝋梅は相変わらず馨しい香りを辺りに漂わせている。青空を背景にその透き通った花弁がひときわ際立っている。








マンサクの蕾もかなり膨らみ先が割れ始めた。これもこの先がまだ長いのだが。





ホトケノザ、オドリコソウなどの雑草は早い。もうそこらじゅうで咲いている。あっ、ホトケノザって春の七草に入っていたよなあ。早い筈だわ。





パンジーはもう結実している。





自然の移ろいに合わせ生き物はその営みの時期を推し測っている。誰に教えられた訳でもないのに。