不条理な力が…

年末にはガソリン価格がハイオクで102円/Lまで下がっていたのにその後104円/Lで安定していた。10日の御在所からの帰りでも104円/Lだった。
それが今日は軒並み5円/Lほど値を上げている。
おかしい。値上がり材料なぞどこにも無い。一時的に上がっていた株価も金融市場の業績見通し発表によりまた下げている。原油価格も40USD/バレル付近で推移しており、円も高止まりである。今の水準ならハイオクで80円台、レギュラーで70円台が妥当な筈だ。
なのに何故? 100円前後なら昨年夏頃の価格を経験してきた消費者から文句は出ないと踏んで、各社結託してカルテルを組んでいるのではないか。
「自分さえ良ければ他人はどうでも良い。」という考えが蔓延している昨今、充分考えられる事である。
米国経済の躓きから「市場経済そのものが間違っていた。」なぞと言うおバカな人が現れている。まるでひとつの不具合点を見つけて、「民主主義そのものが間違っているから社会主義に変えよう。」と言っているのと同じだ。
民主主義と同様に市場経済は欠陥だらけだが、我々はそれに勝るシステムを知らない。(チャーチルの真似ですな)
システムそのものよりも個人個人の心に、世の為 人の為を思う余裕がなくなっているのが最大の問題ではないか。
ヨーロッパ貴族社会での英才教育や、武士道の流れを汲む戦前までの士官学校の教育など、「民衆の為に尽くす事が我々の役割。」という基本的な思想が無くなって久しい。こういった思想を実践していた人達が亡くなってゆく現在、次に続く人を育てる場所がなくなっており、それが最大の欠陥であるように思う。
平民の行く学校で、イデアもフィロソフィーもないカリキュラムだけの優劣で勝ち残った者が、世の中で幅を利かせているのである。銭勘定しか頭にない下賎の輩が行政の要職に就いて、一体何ができるというのか。


まあそんなお堅い話より、ガソリン代もっと安くならないかなあ。