大恐慌

プリウス 米生産延期、トヨタ操短で週休3日制に、東芝四日市工場三割減産、年末年始○○日の稼動停止、就職超氷河期の再来…。
誰かが言っていた。「1930年代の世界恐慌の再来だ。」
大変な時期には違いないが資本主義はその80年の間にいろいろと学んできた。信用不安に対しては各国政府が協調して不安材料を担保する。デフレによる不景気、失業率の増大に対しては財政発動などなど。
財政発動の実験として有名なのがフーバー失脚の後ルーズベルトが行ったTVAだ。当時最新の経済理論であったケインズの学説によるものである。
そして戦後の日本の経済活性化の常套手段になってしまった土建業へのバラマキ財政はこれを倣ったものである。土建業でしか効果が現れないとでも思っているのか、相も変わらずダム及び河川か道路にお金を注ぎ込んでいる。要は職を失った人々に所得を与え、その労働力を公共の為に使い付加価値が得られれば良いのである。80年前は土木工事がそれに適っていただけで、現在も当てはまるかと言うと疑問だ。(ダムも道路も充分過ぎるほど出来ている。)
今の世の中なら、そう流行りの言葉で言うなら、クリエイティブ産業の育成にお金を注ぎ込むべきだ。現に英国などは既に実行している。
この国の指導者達は皆が既に学んだ事を未だに身に付けていないと見える。困ったもんです。AさんからOさんに代わっても行政を仕切っているのはお役人様。お役人様全員の頭を挿げ替えない限り何も変わらない。今年選ばれた言葉は「変」だというのに。変は変でも変化の変じゃなくて変人の変なのか。
英国のマスコミでは【JAPAIN】という造語が今流行っているらしい。【JAPAN】と【PAIN】(苦痛)を合わせたものだ。
ブラウンさんなど名指しで日本の無策ぶりを批判している。
「バブル後の対応策を米国に伝授してやる。」などとたわけたことを言っていた人(Aさん)がいるが、本当にそんな事を思っていたとしたらどうしようもないおバカさんである。そんな人を総理に選んだ日本人としてこちらが恥ずかしくなる。(直接選挙じゃないことだけが救いですが)
TVA(Tennessee Valley Authority)で連想するのがテネシーワルツ。日本では江利チエミさんが歌っていた。歌詞を聞いてみると、彼氏を友人に寝取られた女の恨み辛みの歌である。そんな歌がテネシー州の州歌(国家みたいなもの)になっている米国って本当におおらかな国だなあと思う。このおおらかさを我々も見習いたいものだ。でも国家は君が代のままで良いかな?