ザクセンワイン

夕刊によると、旧東独のザクセンが地元ワインのブランド化を勧めているとの事。暫く前に【山とワイン】で記した1Lが2.99マルクで売っていたものと同じワインだ。
あの辺りはだだっ広い平地が広がり、葡萄栽培をしているのはエルベ河北側の丘陵地くらいだ。かのラドビューもそのワインの産地である。日本の起伏に富んだ箱庭のような景色とは趣向が違うが、あの延々と続くゆったりとした景色も風光明媚と言って差し支えないだろう。そう、北海道でも十勝平野のような感じと言えば良いのだろうか。
上がり続けるコストと他のEU諸国から輸入される低価格ワインの狭間で喘いでいる地元産業の活性化の為、ブランド化し価格の安定化を目指しているらしい。早い話が、機械化によりコストを下げながら、高い値段でも売ろうという事である。
確かにあの辺りのワインは旨い。もっと高価格でも充分見合っている。
しかしなあ、3マルクではあの1Lワインが買えなくなるのか。なんだか寂しいような…。