時代の流れ

テレビ時代が衰退期に入っているようだ。子供の頃からテレビっ子だった私も今では興味も無くなってしまった。子供の頃は何もかもが新鮮で何もかもが面白かった。心の底から楽しめた。精神年齢の老化が原因かって? 否、下らなさすぎるのである。下品過ぎるのである。心に訴えるものが無いのである。しょうもないバライアティ番組とかヤラセ番組とか偽報道とか…。ニューズ番組までがありきたりのコメントで情報操作の意図が見え見え。民放のニューズなんて見たくも無い。久米宏さんがやっていたニュースステーションはよく見ていたが、今のキャスター、あれなに? 何が言いたいのか訳が解からん。CH切替の時に、少しは良くなったかと見てみるが相も変わらず。
こう感じていたのは私だけかと思っていたが、若者世代のテレビ離れが顕著なのだそうだ。
そこでの宣伝効果が無ければ広告スポンサーも今までのようにお金を払う訳には行かない。今までが売り手市場で言い値でお金を取っており、それが講じてどうにもならない高コスト体制になっているらしい。最も大きいのが人件費で、社員の平均年俸が1,500万円を越えているそうだ。「どれだけの付加価値を付けているんだ。」と聞いてみたい。ブクブクに膨れ上がった高コスト体制を一般並に戻すなんて簡単な事ではない。何の付加価値も見出せない女子アナとかがタレントとしてチヤホヤされている所からもその異常ぶりが察せられる。(タレント=技量 である。意味が解かって使っているのかどうか知りませんが。)
各テレビ局、広告収入の低下を補う為、不動産、有価証券などの営業外利益を注ぎ込んでいるらしい。はたまた販売業に手を染めたり。
しかしまあ一番重要なのは低コスト体制に移行する事でしょうね。その為には先ずくだらない番組を一掃する事。それとブロードキャストであるが故の致命的な弱点である、双方向で無い事を解消する事にも注意を払うべきだと思いますがねえ。地上波放送がデジタルに変わると言っているが、変わろうが変わるまいが視聴者にはどうでも良い事。利便性が向上しなければそこに付加価値など無い。
上りはNetでも良いから視聴者からのメッセージがリアルタイムで反映されなければ面白くもなんともない。
米国では新聞社がNetに浸食され業界再編を余儀無くされている。そしてテレビ局も既にその影響を受けている。米国ほどではないが日本の放送局も既にその流れに向かっているのである。
横並びのコンテンツから各放送局の独自色を出す事。低俗な好奇心をそそるような下卑た番組に特化するか、それともそんなものを一切排除し真に視聴者の利便性に特化するか。
期待するほどの物でもなし、高見の見物でもしていましょう。