負け組

今朝の出勤時最寄りの駅で。
到着した電車に乗ろうとしたら、ドアが開く直前に横からすっと人が割り込んできた。そのまま真っ先に乗り込み空いていたひとつの席に。
あっけにとられ見るとまだ若い娘であるが、性格が現れるのかお顔の方は可愛いとは言い難い。早い話、ブスである。
なにもこの娘に限らず、各々のドアを定位置としているグループの中には必ずこういった人種がいるものである。セコセコと隙あらば少しでも前へ、人を押しのけても前へ。少々急いだところで大して変わらないと思うのだが。
それを見るのも傍にいるのも嫌で時々乗る位置を変えるのだが、待つ場所が狭かったり混んでいたりでなかなか定位置が定まらない。

次はN駅。ここでは多くの人が乗り込みその殆どが次のA駅で降りる。向かい側のホームにA駅仕立ての列車が控えており皆この列車に乗り換えるのだ。そうすれば必ず座る事ができる。
かく言う私も職場が遠くなったのと年の所為もあり、朝から30分の立ちっぱなしはしんどい。座ればその間眠る事もできる。という訳で皆さん同様乗り換えている。
このN駅から乗り込む人の中にも、各ドア毎にこの手の人種がいる。17番ドアには60歳を越えていると思しきおっさん。この年でこの所業はいかにも見苦しい。一事が万事、きっとどんな場所でもこんな態度なのだろう。
18番ドアには30歳前後の眉毛の濃い男性。いつも文庫本を読んでいるがそれが実になっているとはとても思えない。衣食足りても礼節をわきまえない典型である。そして19番ドアには○○、20番ドアには○○、etc.etc. 慌てなくても必ず座れるにも関わらずあさましい姿をさらしている。

とは言うものの、この闘争心は若さの表れなのだろうか。この活力が仕事に社会に貢献する事に繋がっているのだろうか。
何事にもまず「恥ずべき事ではないか?」と躊躇してしまうtanuoさんは決して世の中の勝ち組にはなれない人種なのである。