精神鑑定?

帰りの地下鉄で。
横に座った小父さんが新聞を広げた。なにげなく目が行きそこで見たものは…、
「鳩山法相、死刑執行、異例のハイペース、ベルトコンベア化、etc. etc.」
直ぐ隣には裸のお姉さんの写真となんとも奇怪な見出しばかり。スポーツ新聞である事は一目で解かるが、場違いな記事である。
大体ギャンブルとSEXにしか興味の無い人が見る新聞にこんな記事を掲載して誰が読むのだろう。それも昨日のニューズで誰かが言い出した具にもつかない事の繰返しである。偽善者ぶって死刑廃絶などと言ったところで無責任な外野の言でしかない。それをこんな所で繰返し、思慮分別に欠ける人々を煽動するつもりなのだろうか。たぶんこの手の新聞の読者さん達は見向きもしないだろうが。


危言奇行の多い鳩山さんではあるが、なにも世間に憚られるような事をしている訳ではない。昨日ニューズになった宮崎被告の死刑執行は事件後20年も経っているのである。ハイペースなのは歴代法相が職務怠慢だったとは考えないのだろうか。
執行への署名を先送りにするという事は今の裁判制度自体への否定、或いは冒涜だとは思わないのだろうか。裁判官だって死刑宣告には厳粛な気持ちで挑んでいるのである。先送りで自然死を待つのならそんな必要ないではないか。
オームの麻原ですら死刑が確定してもいつ執行されるか解からない。その間なんの生産性も無い死刑囚の為に多くの人の労力が費やされ、また膨大なコストが費やされるのである。それらは皆税金で賄われ、当然被害者もその一部を負担しているのである。「なんでそんなに長い時間をかけなきゃならないの?」これって全ての人が思っている事です。
「人の生き死にに関わる事にコストなんて言葉は不謹慎だ。」などと仰る人もおいでかと思うが、不謹慎でも何でも無い、ごく当然の事なのである。最近になりやっと、「安全はお金で買うもの。」という意識が世の中に定着し始めた。お金を遣うからには効率的に、費用対効果を最大にと思うのはあたりまえの事である。死刑囚を20年も飼って置くくらいならさっさと執行し節約した資金を犯罪防止に回したい。とは誰でもが思う事である。


宮崎被告だけでなく、昨今の残忍な犯罪の裁判には必ず精神鑑定が取上げられる。犯行当時の責任能力云々というものである。宮崎被告を鑑定した医者も結局何も解からなかったそうだ。「解からないなら被告人の有利に。」と責任能力が無かった事にされただけであるが、これもおかしい。その判断は裁判官が行う事であり、医者は「判定できず。」とするだけで良いのではないか。
大体裁判にこんな曖昧なものを持込むからそれが争点となってしまい、犯罪の本質とは全く無関係なもので争う事になるのである。精神状態がどうであれ、やった事に間違いがないのならそれ相応の刑に処すれば良いだけである。
精神病なら赦されるなんて事自体がおかしい。直る見込みのない病気なら、生かしておいて再犯を繰り返させるよりこの社会から消えて貰えば良いのである。因みに性犯罪者は100%が再犯を繰り返している。それが解かっていて野放しにする事の方がおかしいとは思わないのだろうか。性犯罪者でなくとも、殆どの犯罪者が高い確率で再犯を繰り返しているのである。
スピーディーな刑の執行と厳しい刑は充分抑止効果を持っている。犯罪者に甘い法制度が凶悪な犯罪を助長しているのである。その筆頭が精神鑑定という訳の解からないものなのである。
共産圏や独裁国家が良い例である。こういった非民主的な国に限って治安は良いのである。息の詰まるような独裁国家は御免蒙りたいが、治安を保つ為には厳重な罰則と即座の執行が必要である。【見せしめ】という言葉を嫌う偽善者もいるが、【見せしめ】の効果、犯罪抑止力が絶大である事も事実である。


精神状態云々を理由に刑の執行を逃れる輩とそれを手助けする拝金弁護士には困ったものである。早く精神状態なぞという訳の解からない呪縛から裁判が切り離される事を望みたい。
優性保護法では、配偶者に精神的障害がある場合避妊手術や妊娠初期の堕胎が認められている。火遊びの後始末の為の法律ではないのである。言い換えれば精神障害は遺伝する、或いは高い確率で遺伝する可能性を認めている。という事である。
優性保護の立場からも、精神に障害を持つ犯罪者は平和な社会からは隔離すべきである。直る見込みがなくかつ再犯の懼れのあるものは尚更である。そしてそこにコストを考えるならば早期の死刑執行により効率良く犯罪抑止を図りたいものである。


ちょっとラジカル過ぎたかな。でも多くの人が口に出したくてもなかなか言い出せないでいる事です。