子供自慢

午後2時過ぎ、急に明るくなったかと思うと強い陽射しが射し込んできた。雨は大分前に上がっていたようだが、雲が大きく割れお日様が覗いている。
「運動がてらAuちゃんでも洗ってやるか。」といっても簡単に水洗いだけである。ついでに倉地塗装さんでDameo君のコーティング時に貰ったクロスで拭き上げてやろう。新素材の布でウォータースポットが取れ易いのだとか。
洗っているとT哉が帰ってきた。手に何やら持っている。あれは花のバケットかな? 母の日プレゼントであろう事は直ぐ察しがつく。
果して…、やはりそうであった。こういった細かな気配りができるところはいかにもT哉らしい。S司なぞあんなに手を掛けて貰っていても全く無頓着である。T哉に言われてするとしても、バイト先に飾ってある花束の写真を携帯電話のメールに添付して送る程度である。全く手抜きもいいところだ。
「玄関に置いとくから渡しといてね。」と言い残しそそくさとまた行ってしまった。表通りに停めたままの車の助手席には誰かの人影がチラッと見えた。デート中でも母親への気遣いを忘れないのは感心感心。





さてAuちゃんも綺麗になったし、後はかみさんの帰宅を待つだけ。
えっ、まあ…。
今夜もディナータイムデートです。私の母親ではないのですが、子供達に代わって…。
ゴールデンウィーク中に母の日の前倒しでどこかで食事した筈なんだけど…。