Sustainable

今日の中日朝刊にBDFを製造販売している若い経営者の記事があった。
大手石油会社を退職後家業のGSを継ぎ、その業容転換として食用廃油からBDF(バイオディーゼル燃料)精製販売を営んでいるそうだ。
規模は小さくてもこういった人の力が次代を方向付けして行くのである。今までの業態を継続してゆけば大きなリスクも苦労も無く平和に過ごせただろうが、それを是と出来なかったところがこの人の偉大さである。こういった志を持った人が他の人にも影響を与えその輪が広がりやがては大きな力となって行く。
こういった記事を目にすると、やはり心強くなってくる。世の中捨てた物じゃないな。って気になる。
今は食用廃油(天婦羅油が主)からの精製でしかないが、やがてはその原料もより安定供給可能なものに転換してゆく事だろう。手始めは簡単な方法からで充分である。これから徐々に発展させて行けば良いのである。今この事業を手がけている事自体が大切な事なのだ。先駆者がいれば後に続く人も必ず現れる。その人達の間でシナジーが起こりより高度なものへ発展してゆく。素晴らしい事ではないか。
さしあたり原料の転換が最も急がれる事だろう。食用廃油だけでは市場が拡大しない。市場はそれが存在するためのメリットがなければ成立しない。単にエコロジーだけを訴えても経済性が伴わなければ絶対に成立しない。しかし食用廃油から他の原料への転換というと個人或いはその集合体だけではとても出来る事ではない。国家レベルでの研究、大企業のR&D部門とのタイアップなどでないと難しい。
今、エコロジーが盛んに喧伝されているが、それと共にサスティナブルである事もよく言われるようになった。未来永劫継続し続けられる原材料の開発が求められる。当然の事ながら、人の食料とのバッティングが避けられる原材料である。