バレンタイン・デイ

「上げたからね。」夕食後かみさんから渡された。ちょっと早いがバレンタインのチョコだ。
…つい先日一緒に出かけた時もバレンタイン用にと買っていたが、あれは私に渡す前に食べてしまったのだろうか。…

そして早く開けろとうるさい。急かされるまま開けるとミルフィーユと表示されている。メーカー名?はローゼンハイムといかにもドイツを意識させるが、ミルフィーユってフランス菓子じゃなかったっけ?
と言ってもどうせ焼き菓子なのでミルフィーユ風と言ったところか。


本物の(ケーキ屋さんの)ミルフィーユは苦手である。嫌いではないが食べ難いのである。誰が考えたか知らないが軟らかな生クリームとパイ皮の取り合わせは不整合である。薄く何層にも重ねたそれは、フォークで切ろうにも歯で噛み切ろうにも上手く切れない。どうしてもパイ皮が切れる前にクリームが潰れてはみ出してしまうのである。そんなこと気にせずに食べられる人は幸せである。神経質な私にはその潰れる様がどうにも我慢ならないのである。かと言って他に何もなければ無理してでも食べてしまうのだが…。
幸いこれは思った通りミルフィーユのように仕立てたウエハース風。その上に薄くチョコがコーティングしてある。
早く食えとうるさいのでひとつ開けて齧る。と同時にかみさんも早速手を出す。

デザートも頂いた事だし、風呂に入るか。
風呂から上がると御覧の有様だった。5個入りの1個を食べただけで残りの4個は蒸発していた。

そしてこれがS司へのバレンタインチョコ。チョコナミンVとはこれ如何に。

こっちはお兄ちゃん(T哉)用。さすがに開梱されていなかった。来週の休みまでかみさん我慢できるかな?