忙中閑有り

午後休をとり医者通い。ついでに雑用を済ませる。

昼過ぎに職場を出て、先ずは腹ごしらえ。【宮本むなし】なる所へ入ってみた。
チェーン展開しており市内のあちこちに出店している。サラリーマンか学生をターゲットとしている、今風の大衆食堂である。但し店内は垢抜けており昔のそれとは全く雰囲気が違う。今はどんなところでもこれくらい綺麗にしておかなければ誰も来ないのかもしれない。
席について周りを見回す。壁にはメニューの貼り紙が一切無い。入り口に目をやり、そこで気付いた。自販機で食券を買うシステムだ。「そういえば松屋もそうだったなあ。」食券を買う為に席を立つ。
さてここで迷う。「何にするかなあ。」
ホクホクコロッケ定食にする。お昼の混雑が一段落した時間だからこんなにモタモタしていても人の迷惑にならないが、そうでなかったら大変だ。
席に戻り暫く待つ。この間に数人の客が入ってきたが、皆さん玉子丼を注文している。お値段は420円らしい。そうかここのお勧めは玉子丼だったのか。次回はそれにしよう。
定食のご飯はおかわりが出来るらしい。そういえばT哉も貧乏学生だった頃言ってたなあ。「おかわりが何杯でも出来てお徳用だ。」って。
出されたものを見てビックリ。大きなコロッケが2個に目玉焼きとサラダ、それに味噌汁と漬物。こりゃ昼に食うには少々重い。とてもご飯のおかわりなんて出来ない。その目の前を中年のおっさんがご飯のおかわりを付けに来た。「ううっ、俺よりも年上らしいのに凄い食欲。負けた!」食欲は生きる力の源である。その食欲で負けているって事は生命力でも負けているって事である。あなわびし。
さっそくコロッケを頂く。「んっ?なんじゃこりゃ。」ちっともホクホクじゃない。ベチョベチョコロッケである。ホクホクという表現に誘惑されて選んだのに、こんなもん二度と頼まないぞ。
わたしゃ、ベチョベチョコロッケは苦手なのである。カニクリームコロッケの味は好きだがベチョベチョなのが苦手なのだ。ベチョベチョコロッケを食べると必ず舌を火傷する。だから普通のイモッケはホクホクでないと食べたくないのである。
かといって残しても捨てられるだけである。そんな資源の無駄はマルび根性が許さない。
結局舌に火傷を負いながらも無理を犯して食ってしまった。ああ、かみさんのコロッケの方がずっと旨かったなあ。我家の冷蔵庫の中にはかみさんお手製のコロッケが常時冷凍してあるのである。こんな事なら家でチンすれば良かった。

前置きが長くなってしまった。
帰宅後銀行で雑用を済ませ、これまた雑用でAuオイル交換。
以前何かのイベントでオイル交換券を貰っていたのだ。今入っているのはメーカー指定の100%化学合成油。2年2万kmメーカー補償のものだが、フル2年2万kmは? 1年半は過ぎているし1万数千kmは走っているので早めに交換しておこうって訳。
無料なので当然化学合成油ではない。来年4月の車検時に純正オイルに交換すれば良いだろう。
その後は地元の眼科で検診。F大病院の先生が「週明け早々にでも診て貰って下さい。」というのでやってきた。が、やはり至って順調である。高かった眼圧も今日は落ち着いている。「今使用中の点眼薬が無くなった頃にまた来てください。」との事。まあ殆ど健常復帰といったところか。
「あっ、ぼちぼち時間だ。」この後は歯医者。今日は病院もハシゴなのである。
病院と病院の合い間の閑。謂わば忙中閑有りを地で行っているのである。
困った身体ぢゃ。