寝起き読書の後、起き出す。雨の所為か薄暗く文字が見辛く諦めたと言う方が正しい。それに今朝はかみさんのアッシー君を仰せ付かっている。
かみさんの準備中に朝刊に目を通す。
東アジアサミット温暖化対策で森林1500万ha増目標。
FX投資慎重に。
絶滅危惧動物の織物買わないで。
などの見出しが飛び込んでくる。
森林を増やす事は理に適っている。しかしその後どうするかって事は考えられているのですかね。植物は生育段階では大気中のCO2を大量固化する。しかしある程度成長してしまえば成長時ほど固化しないのである。限られた土地面積で効率よくCO2の固定化を図ろうとするなら、定期的に伐採しそれを貯蔵し、跡地には再度植樹する。という事を繰り返さなければならない。一度だけでは駄目なのである。
貯蔵するという事は人工的に化石燃料を作るようなものである。化石燃料を燃やしたならそれに相当するだけの森林を伐採して貯蔵し、そこに新たに植樹する。とでもなるのかな。気の遠くなるような話だ。
その代替として考えられるのが化石燃料を使わずに刈り取った植物から燃料を得る。という考え方である。刈り取った後はまた新たな植樹なり栽培なりを行う。そうすれば常に大気中のCO2は一定量を保つ事ができる。よく言われる【カーボンニュートラル】である。
森林を増やすのは良いがその後のサイクルをどう回すか、育った後の樹木をどうエネルギー資源に転換するか。肝心な事を抜きにしてただ森林を増やすと言っても片手落ちのように思うのですがねえ。解って記事を書いてんですかねえ?
貨幣を全世界共通化しないかぎり為替リスクは常に存在する。そんな事あたりまえじゃないですか。わざわざこれほどの紙面を割いて記事にする事ですか? よほど書くことが無いようですね。そのくせ前述のような肝心な事はごっそり欠落している。アホとちゃうか。
為替リスクの回避法、簡単です。替えなきゃ良いのです。或いは替える回数を減らす。(一度替えたらそのままにしておく。)
為替リスクだけでなく貨幣を替える度に手数料も取られます。日本の銀行では1USDあたり1円が一般的です。日本国内で流通量の少ないNZDなんて4-5円取られます。1USDが120円として0.83%取られちゃう訳です。JPYからUSDそしてまたUSDからJPYの往復で1.7%取られます。円価定期預金の金利が0.4%程度ですからとんでもない高率です。因みに1NZDが80円で手数料4円だと5%、往復で10%にもなります。それに加えて為替リスク。こちらは20%くらいは平気で動きますが、ただ損するだけでなく大儲けもあります。
元本を使う予定がなく利息だけを消費するというような恵まれた方なら、円高の時に外貨預金をしておき利息だけを円に替えれば、為替の影響を受けるのは利息分だけで済みます。手数料は当然かかります。あたりまえの事ですが元本は影響を受けません。
交換手数料も実際は金融機関によってまちまちです。海外の銀行の方が一般的に手数料は低いです。邦銀はこんな所でもぼろ儲けをしている訳です。金融機関の理不尽なぼろ儲けを避けるには交換を一回だけにしておけば、後はその国の公定歩合に応じてどんどん増えてゆきます。そうやって蓄財し、老後はその国へ移住すれば為替リスクなぞ全く気にしないで済みます。
【シャトーシュ】については、生物多様性の意味が全く解っていない事の典型のような記事ですね。
チベットアンテロープというひとつの種の保存が重要な訳ではない。多種多様な生物間の係わり合いが解明されていない以上(未来永劫解明など不可能)安易に現状のバランスを崩さないようにしましょう。というのが現時点の最上策だという事です。
自然界で生命を繋いでいる生物は食物連鎖だけでなく共生、寄生も含めて全て係わりあっている訳です。北京で蝶が羽ばたけばアリゾナで砂嵐が起こる。或いは、風が吹けば桶屋が儲かる。みたいに何がどう影響しあっているのか解明のしようがないほど複雑に絡み合っている訳です。そして研究が進めば進むほど、どんどん未知の領域が広がって行きます。
安易な乱獲が人類の生存を脅かす恐れがある。これが最も重要なポイントです。チベットアンテロープが絶滅しようがそれだけならそれほど重要な事ではない。それだけじゃあ済まない恐れがある。下手をすると人類滅亡に繋がる可能性が絶対に無いという補償が何処にも無い。それが最も重要な事なのです。
絶滅したら可哀想だ。などと浅薄な倫理観だけが未だに主流を占めているメディア関係者の皆さん、少しは勉強してよ。それともお受験で脳ミソを使い果たしちゃいましたか?