とりとめも無く…

暑苦しさで目覚める。時刻はまだ4時。
夕べは睡魔に襲われ10時頃に寝てしまった。その所為もありその後はなかなか寝付けない。年寄りは睡眠時間が少なくても済むものなのか。
睡眠のリズムの狂いは金曜の夜にある。翌日に備え12時前には床に就いていたのだが、寝入りばなに聞き覚えのある声で目覚めてしまった。階下に降りて行くとリビングには誰もいない。お炬燵の部屋の障子を開けるとお母、T哉、S司と全員勢揃い。
「なんだ、帰っていたのか。お帰り。」
そのまま暫く雑談。そしてお土産を渡される。酒と栃尾の菓子である。酒は【越の寒中梅】。【越乃寒梅】は有名だが類似品?のようなものだ。ただこの【越の寒中梅】もかなり名が通っており近所のお酒専門店でも扱っており値段的にも引けをとらない。
早速お相伴に預かる。お土産の中に【はうちわせんべい】と言うのが有り、見るからに醤油味のようだったのでそれをつまみに。
「んにゃ? 甘〜い。」黒糖の色だった。
それでもお構い無しにそれをつまみにする。湯呑みに酒を注ぎレンジでチン。温燗でぐびり。
T哉は今から遊びに行くと言い残し行ってしまった。S司は風呂に入ってからと言って風呂場へ。わたしゃひとり酒。お愛想無しのお寂しまる。
おかげで翌日は寝不足と夜遅くの飲食で胃が重かった。
辛口酒のほろ苦さは、子が親離れした寂しさも相俟って、ひとり酒に妙にしっくりと合う。


うとうとしかけた頃に耳元でブ〜ン。悪名高きアジアンタイガーモスキート。この時期でも我家に棲息しており睡眠を妨げてくれる厄介者である。当然自衛措置をこうじる。電気蚊取り器は年がら年中出しっぱなし。手抜きで片付けていない訳ではない。冬でも必要だから出してあるのである。(チョット苦しい言い訳)
世の中に、か(蚊)ほどうるさきものは無い、文武(ブンブ)と言うて夜も寝られず。