白髪

先日床屋で尋ねられた。「眉毛の長いのを切られますか。」
『えっ、俺の眉毛ってそんなに長いのがあるのか?』と思いつつ「ええ、お願いします。」
なんだか元首相の村山富市さんみたいだな。俺もそれなりに歳を食ったって事か。
そういえば足の指にも長い毛が目立つ。手の甲にも所々長いのがある。
鼻毛だって…。長く伸びた鼻毛は指でつまみ鼻毛鋏で切っているが、切った鼻毛を見るととみに白いのが多くなった。
床屋へ行った翌朝、歯を磨きながらなにげなく鏡の向うの自分を見る。頭の側面、耳の上辺りがいやに白い。てっぺんは白さより薄さが目立つ。床屋へ行く度、白く薄くなっていくような気がする。
染めてごまかす程、自分の容姿に拘る気は無い。
歳相応の容姿。なるがままに、なるがままに。