メットひとつが4万円

9/28金曜日、帰宅するとS司宛ての荷物が届いていた。
かみさんに尋ねるとメットだそうである。Netで買ったものらしい。
9/29土曜日 御在所通勤から帰宅、写真のリサイズ等やっていると珍しく早々とS司が帰ってきた。
メットの事を尋ねると現物を見せてくれた。フルフェイスでベンチレータ着き、声の篭り防止付きである。ボタンで開閉ができるようになっている。
お値段を聞くとTax込みの4万2千円。「ギョエ〜!」思わず大声を上げてしまった。スキーDH用のチンガード付き高級品でも1万円少々である。何でもYAMAHAのロゴが入っているだけで値段が上がるらしい。メーカーはメジャーなAraiである。YAMAHAにロイヤルティーを払っているのだろう。YAMAHAさん、いい商売してますなあ。
ド派手なデザインではあるが嫌味がなくスッキリとしてカッコ良い。でもバイクもないのにメットだけとは気の早い事である。S司の事なので、Netで最安値の所を探して買ったのは言うまでも無い。節約を美徳とするのは我家の家風である。いくら節約しても高いものを買ってたんじゃあ意味は無いが…。
憧れの的だったガリビエールのメットを結局買えなかった私とはえらい違いだ。T哉はファッションには拘らない。バイクを買った後で何でも良いからとお徳用品を買っている。T哉の方が私に似たようだ。S司のオシャレは東京暮らしのおかげか?田舎者と見られないよう涙ぐましい努力をしていたのだろうか。いや典型的なB型人間のS司だからそれは無いな。人の目を気にするたちじゃない。もう少し人の目を気にして欲しいくらいだ。


かみさんとの約束のディナータイムデートにS司も誘い一緒に行く。今日は焼き鳥が食べたいというのでM町まで。
車の中でかみさんがS司に、
「車買うたるからバイクは止めなさい。何が欲しい?」
「*****-250。」
「??? なにそれ?」
全然話が咬み合っていない。250なんてバイクじゃないか。
車では学校に停められないがバイクなら可能らしい。通学やバイト先への移動の利便性からバイクを欲しがっているようだ。
「じゃあ、50で良いじゃないか。免許もいらないし。」と私。言いながら4万円のメットをかぶり50に乗っている姿を想像しふきだしてしまった。まるでチンドンヤ。
免許もバイク(中古)もバイトでなんとかすると言っている。でもなあ、良いのかなあ。東京ではバイトに追われ留年という前科があるのである。本業の勉強が疎かになったんじゃあ本末転倒なのだが。


M町の焼き鳥屋はまだ新しく小奇麗なお店である。焼き鳥と言うと屋台を連想するが、今では屋台そのものを見かけなくなった。店舗を構える事により衛生面は良くなったかもしれないがお値段も上がっている。
と言いながらもここはとてもリーズナブルである。三人で飲んで食って6千円ほど。こうやって親子で酒が飲める歳になったんだなあ。お兄ちゃんも一緒だともっと楽しいのに。そうだお兄ちゃんが帰って来たらまた四人で来ようっと。