時間の遅れ

夏休み中って事もあり、14日がまる一日浮世から隔絶されていた事も手伝って、世事に疎くなっている。15日の残務整理も日焼けの痛みで一向に進まず、今日16日になってから浮世の世事の情報収集。何の事は無い、数日前の新聞に目を通しただけのこと。
海外からの帰還では一週間分の新聞に目を通す事となり、それと比べればずっと少ないのだが休みボケの頭ではあまりピンとこない。
時間の流れから取り残され、それに追い着くには少々時間を要する。


なになに? また電池の不良? 昨年はソニーで今年は松下か。ライバル同士仲の良い事で。松下さんもソニーに倣い赤字転落か。少数のメーカーが世界シェアを牛耳っているのである。問題が起これば世界規模での回収とその費用の補償が求められるのである。敵失の教訓は得られなかったのだろうか。他山の石とは出来ないものなのだろうか。
二十年ほど前のエポキシ樹脂工場の爆発事故、そのおかげで全世界の半導体メーカーが操業停止に追い込まれた事があった。その一社だけで全世界のLSIパッケージの材料を供給していたのである。
数年前のアイシンの火災、ここでもトヨタの製造ラインが停止、JITの危うさを露呈していたにも拘らず、一月前の中越沖地震でのリケンの被害でまたもや全国自動車メーカーが製造ライン停止である。
たまたま事故により一社集中が露見しただけで、このように隠れた縁の下の力持ち、特定部分での圧倒的な独占企業は枚挙に暇が無い。同じ製造業に従事している者としては羨ましいかぎりであるが…。


バイオ燃料 わら原料に助成?
当然のなりゆきである。既に欧州では数年前から進められていることである。(農作物収穫後の有機廃棄物からのバイオマス燃料生成)
ブラジルでは砂糖キビの栽培が最も効率が良くその糖度の高さからエタノール抽出が容易であったため、その方法が採られただけである。
米国では原野に自生している雑草(スイッチグラス)からバイオマス燃料生成が騒がれだしている。これなら栽培の手間もかからない。
食料となる農作物を原料にした燃料生成は必然的に食料市場とのバッティングが起こる。現に砂糖トウモロコシなどは価格高騰がおこっている。基本的な将来像を設計しないととんでもないことになる。食料とならない廃棄物を利用するのがごく当然の方法である。
今頃こんな記事が載ること自体トンチンカンだとは思いますが、一応まともな方向へ向かっている事なのでまずは好しとしましょう。


徳山ダム
ああ、そんなのあったなあ。すったもんだの挙句工事を強行、40年越しの完成であるが、戦後間も無い頃と今では状況が全く違う。
当初は電力不足から発電用ダムとして計画され途中で水利を主とした多目的ダムへと変更、途中で計画見直し白紙撤回の機会なぞ何度でもあったろうに。動き出した船は止められないとでも思っているのだろうか。ぶつかると思えばなんとしてでも止められた筈である。
額に汗して自らお金を稼いだ事の無いお役人様はお金の大切さなぞ全く解っていない。
10数年に一度あるかないか解らない渇水の為だけに計画を強行したのだろうか。そんなことしなくても水路を張り巡らせ各水資源間で融通しあえばなんとでもなる事である。水資源となる各地のダムも春の融雪期の無駄な放流を止め夏の渇水に備えるようになった。(14日に御岳へ行った時の御岳湖はこの時期珍しく満水に近かった。)各ダムの運用方法を工夫すればなんとでも対応可能なのである。
今時誰が余分に水を買う(水利権)というのだろう。木曽、長良、揖斐の三川に関してはどこも水余りで垂れ流しているのである。
いまだに税収は右肩上がりで伸び続けるものだと思っているのだろうか。こんな無駄遣いの為に消費税率を上げられたんじゃ堪らない。どうしてもダムが作りたいと思ったのならその人達だけで私産を出し合い企業化すれば良かったじゃないか。水利権を高く売ってぼろ儲けできると思っていたのならね。民間企業なら解りきった無駄に資金を投じるようなバカは絶対やりません。所詮他人から吸上げた税金だと思うからこんな無駄が出来るのです。
こういった最も重要な事には全く触れないメディアにも困ったもんです。