気が付けば花盛り

帰宅時カカバスから降りると甘ったるい芳香。
玄関脇に目を遣るとクチナシが満開。「そうか、もうそんな季節か。」
尤もクチナシなんて花期が長く夏が過ぎればまた花を付けだすほど節操が無いのだが。
もう大分前から咲き出していたようで褐色に変色したものも沢山付いている。たまたま今日はカカバスがAuだった事もあり、いつもの駐車場側からでなく玄関前で降ろされたので気が付いたのだった。ホント勘の鈍いおっさんですな。
加えて夏至前の日の長さも手伝い明るい内の帰宅のおかげで、真っ白な無垢の花色を拝む事ができたという次第だ。
そこで早速カメラを持ち出し写すことにした。
庭に出ると最初に南天が目に映る。「ありゃりゃ、これも今が盛りではないか。花の付き方や色目が卯の花とよく似ている。蕾が白い卵型なのもよく似ている。香りが無いところもまたよく似ている。





そしてクチナシ。ひとつひとつは楚々として慎ましやかな花だが…



これだけ密集して咲いていると、ゴージャスというより少々賑々しい。




プランターもなにやら訳の解からない花でいっぱい。見かけないのが一株あったのでこれも撮っておく。




そしてまた本命にターゲットを絞り、パチパチ。


ううう、チト草臥れてますなあ。



本来芝生だった筈のところがクローバー、その他の雑草に駆逐されてしまっている。
30〜40cmの高さに伸びたハルジオン?がそこらじゅうに花をつけている。これも撮っておくか。
いかに私が無精者であるかを物語っているようなものだ。



折角花を付けたものを根元から刈り取ってしまうのは可哀想だ。という事で芝刈りはもう少し先に延ばそう。
子供が高校生くらいまでは、一回500円のお小遣いで芝刈りをやらせていた。電動なのでそう危なくもないし、子供にとって500円という金額は貴重な現金収入だったと見えて、子供の方からよく「芝刈りしてやろうか?」と提案されたものだ。
小さな頃から月額のお小遣いを与え、自分で管理させる親御さんもいらっしゃるようだが、家の場合は一切与えたことはなかった。
自分自身の管理もできない子供にそんなものを与えても上手く行く訳が無い。(少なくとも家のおバカな子供達には。)と言うのがかみさんの考えで、必要なものは都度与えるようにしていた。子供のうちからそんな練習なぞしなくても、必要に迫られればちゃんと管理できるようになる筈である。不用意に現金など持たせるとまず買い食いに走り、良からぬものにお金を遣うようになるのは目に見えている。
結局、二人とも高校卒業まではお小遣いを与える事は無かった。そんな子供達にとって芝刈りの報酬は最低限の友達付き合いの原資になっていたに違いない。
芝刈りの無い冬の間はスキー合宿での費用から遊興費を捻出していたようだ。小学生と偽ってリフト券を節約したり(長野県は土曜日、小学生以下が無料になることがあります。)昼食を節約したり。色々と無い知恵を絞っていたようだ。一生懸命頭を使いながらやっている事なのでこちらも見て見ぬふりをしていた。
そして大学入学と同時に学費、生活費まとめて半年単位で子供の口座に振り込むようにした。バイトは自由である。但し学業に支障を来たさない程度に、これも自己管理である。お兄ちゃんは地元の学校だったが1年の間は寮生活。それでなにもかも自分で管理させるようにした。S司は東京生活なので否が応でも自己管理。結局S司はスキーの道具欲しさにバイトに力を入れすぎセルフマネージメント失敗。1年留年してしまったが…。
留年という失敗もあったが概ね二人ともそこそこの管理は出来ていたと思う。その能力もない者に自己管理なんて出来る訳が無い。無駄遣いに走るだけだ。というかみさんの考えは正しかったという事にしておこう。子供達には子供達の世界がありそこでの潤滑剤として多少の現金は必要だった事だろう。いわば表面に出せない部分での費用捻出に、私からの芝刈りバイトが多少役に立ったであろう事に、いくばくかの満足を感じているtanuoさんなのである。


また500円で芝刈りやってくれる人はいないかなあ。だって暑くて草臥れちゃうんだも〜ん。