Be tired

ふ〜っ。
普段使わない頭を今日はめいっぱい使い、知恵熱が出てきた。
頭もフル回転すると、筋肉同様発熱するのである。通常は血液により冷却されその血液は肺でのCO2とO2の交換時に熱交換も行っている。人の組織構造も車と良く似ている。
通常は脳の発熱より筋肉運動による発熱の方が大きいので気が付かないのかも知れないが、今日のように普段以上に頭を使うと肺での冷却が追いつかずオーバーヒートしてしまうのである。幼児が頭を使い始めた一時期のオーバーヒートを人は【知恵熱】と読んでいる。
しかし幼児に限らず大人でも、長時間に亘り頭を極度に酷使すると発熱するのである。そして人は自らを揶揄しながら「知恵熱が出てきた。」と言うのである。
何を言おうとしているのか自分でも訳が解からなくなってきた。昼間の酷使の後遺症か?


S司は毎晩11時過ぎの帰宅である。夜の早いお父とはいつも擦れ違い。ひとつ屋根の下に住んでいても東京にいた時となんら変わりが無い。全くの【お寂しまる】である。
T哉は車もバイクも家に置いていった。おかげでいつもカルちゃんが駐車場から出しっぱなし。邪魔な車だなあ。「一週間に一度くらいはエンジン回しといてね。長い事置きっ放しにするんだったらガソリン満タンにしといてね。」なんて言い残して出かけていったが、わしゃおまえの執事か。そうだ、明日の御在所通勤はエイトで行ってやるか。カルちゃんはかみさんに取られてしまったし。


かみさんも先程夜遊びに出かけて行った。わしゃひとりぼっちで寂し〜い。
かみさん、最近は図書館からの返還督促が来なくなった。専ら近所の【らくだ書店】で立ち読みらしい。(今日も【らくだ書店】に出かけたのだ。)ここは書店内にベンチが設けてあり、立ち読みを推奨している。また店内の一角に喫茶店があり書店内の本の持ち込みもOKなのである。カフェを頂きながら立ち読みが出来るのである。
このシステム、未来の書店のひとつの形態となるのかもしれない。最近はアマゾンなどのNetショップでの本の購入が急増している。配達料がネックだったが、宅配会社と提携したりして顧客側の配達料負担を減らす方向で動いている。私自身本屋に行く事が殆どなくなってしまった。若者の読書離れやNetショップのシェアの侵食。これらへの対抗手段としてサロン的な場所を提供する事で集客に勤めているのだろう。そこまでやるならもう一歩踏み込み定期的なイベントなどを企画するのも面白いかもしれない。本を購入した人には会員登録してもらい、購読している本の内容から顧客の嗜好を推測し関連図書の紹介や月毎のイベント情報を送る。これらをE-mailに自動的に送るようにすれば人手はかからない。一昔前に流行った【B to C】である。ITは上手く使えば強力な武器になる。使い方が不味ければ全く役に立たない。下手にIT化投資なぞしていたら初期コストすら償却できない。今やっとインフラが整い誰でもが使いこなせる状況になってきた所だ。余程頭の良い人なら人よりも早くIT化を進め先行者利益に預かることもできるが、そのリテラシーのない者は二番煎じに限る。先行者の失敗や成功を参考にするだけで大きなご利益に預かれるのだから。
【らくだ書店】さん、行く末は勝者か敗者か? 高みの見物と洒落込もう。


にしても本って高いなあ。何処の書店も定価販売だもんな〜。
昔から、おもちゃと本は定価販売ばかりだった。10数年前にトイザラスが日本に上陸しおもちゃもディスカウント販売されるようになった。慶事ということで誰も値切る事の無かった冠婚葬祭も最近ではディスカウントもされるようになってきた。
未だに定価販売の上にアグラをかいているのは本屋しかない。値崩れを避け縮小均衡で疲弊するか、ディスカウントしてでも薄利多売で利益を上げるか。書籍小売業の今後が面白い。
うちのかみさんだって廉けりゃ買いますよ。高すぎるから図書館通いやらくだの立読みに走るんですよ。
私も高すぎる本は【BOOK OFF】へ行こうかと思いますもん。ただね〜、本って古典を除き【なまもの】なんですね。半年過ぎたら賞味期限切れなんですね。そんな訳で【BOOK OFF】へは売りに行ったことはありますが買った事は無いですね〜。