COP10

数日前の新聞にCOP10(2010年)の開催地が名古屋に決まった事が報じられていた。
開催地の住民としては責任が重い。藤前干潟保全、ゴミの減量、愛・地球博開催などの実績がかわれたという事か。
市内のゴミの分別は大変である。産廃も業者に委託しているが調査への報告義務もありなにかと手間がかかる。しかしこれが環境保全に多少なりとも役立っているのなら良い事と見るべきなのだろう。
実際には名古屋市内の住人ではなくその郊外に住んでいるのだが、職場も市内だしついこの前までは市民だった訳で無関係ではない。
毎週の御在所通いで大気中に放出しているCO2も、多少なりとも回収するべく庭木を植え、家庭菜園の作物や花壇の草花を育てているのである。また道端や空き地の雑草も刈る回数をぐっと減らしCO2吸収に努めているのである。(うそうそ、草刈りが面倒なだけ。)
開催地決定前の新聞に、松原市長とゴア氏の対談も報じられていた。そう、元米副大統領のアルバート・アーノルド・ゴアJrである。最近では映画【不都合な真実】に出演したり、その本の刊行などで話題になっている。
映画はイントロ部分だけ見たがド迫力である。「百聞は一見に如かず。」の言葉どおりビジュアルに迫る映像は言葉の羅列よりも強烈に訴えるものがある。自国の経済活動を優先させ、京都議定書の批准なぞもうとう頭に無い、仇敵ブッシュに直談判して貰いたいものだ。同じ米国人として。
本の方も品薄らしく「取り扱いできません。」と表示している Web Shop もある。しかしなあ、¥2,800.+Taxは高い。アル・ゴアの著作というだけで価格が高く設定されているきらいがある。封切られたら映画館で観て来よう。
悪いヤツも多いがアメリカという国は偉い人も多い。今一般の人がごく普通に接しているインターネットもゴアさんのおかげなのである。これはもともと軍事用情報網として開発されたものである。専用回線では攻撃やテロによる情報寸断のリスクが大きい事から一般の電話回線に乗せてしまおうという事で開発されたものである。網のように繋がった通信網はどんなに攻撃されても一回線でも残っていれば通信が確保できる。そうやって実現した軍事技術を一般にも開放しようと【情報ハイウェイ】なる構想を提唱したのがゴア氏である。今や米国一国だけでなく全世界にこの情報網は広がり世界中の人がその恩恵に浴している。企業内の異なった事業所間でも今やVPNイントラネットが構築され、過去の専用回線(INS**)など不要になった。
そういえば彼の父親、アルバート・ゴア・シニアは本当のハイウェイ網(自動車の)普及に尽力したと聞く。親子揃ってハイウェイ普及に尽力されたのも偶然とはいえ興味深い。