おおつごもり

9時過ぎに起床。
昨夜の炭火を片付ける。「あ〜、面倒臭い。」これがあるから炭火焼きは厭なんだよな。食う分には旨いんだけど。
家に入ると早々と雑煮。我家にはTPOが無い。他所よりひとあし早く元旦が来てしまった。


夕べ遅く長男が帰ってきて長話。何時までいたのか解からないが今朝はもう居なかった。寮へ帰ったようだ。
その時映画の話になり、【硫黄島からの手紙】が話題になった。S司が特に観たがっていた。今話題のイーストウッドの2部作の内、日本兵側に焦点をあてた作品である。全編日本語の台詞で米国上映では英語の字幕入りだそうだ。アメリカ人には字幕なんて馴染みが無くそれがまた珍しいらしい。米国での評価はかなり高いらしい。ハリウッド映画の文化は勧善懲悪とスペクタクル(視覚的迫力)である。その文化の中にあってこういった作品はより一層光彩を放つのかもしれない。
三好のMOVIX(郊外モール内の映画館)ならレイトショーで1人1,000円で観られる。大晦日の夜の年越しでもやってるかな?


クリント・イーストウッドというと我々の世代で頭に浮かぶのはやはり【ローハイド】である。あの頃はアメリカのTV番組流行りでどこのチャンネルでも西部劇やファミリードラマが放映されていた。ちょっと思い出すだけでも10の指では足りない。
【ローハイド】ではまだ17-8歳の青年を演じていたように思う。
その後、マカロニウエスタンで名を馳せ、ダーティー・ハリーで世界のイーストウッドとなる訳である。
ちょっと毛色の変わったところで、アイガーサンクションという映画があった。名前の通りヨーロッパアルプスのアイガーを舞台にしている。この映画でも監督を兼任している。
若い頃、山にのめり込んでいた私としては、山が舞台の映画は見ない訳にいかないのである。TVのように小さな画面でなく、視野角が100度を越すような大画面はその場にいるような臨場感が味わえる。高所からの展望では、まるでその場にいるようにケツの穴がモゾモゾとこそばゆくなるのである。クリフハンガーバーチカルサミットもケツの穴がこそばゆくなり大満足だった。
話をイーストウッドに戻し、イーストウッド自身ハリウッドの文化を受け継ぎながら、徐々に自分の思想を前面に出すように変ってきたように思う。
単に娯楽を求めるだけの映画から、より普遍性をもつ、或いは人々の心に何かを訴える作品に変っている。
私自身重すぎる作品は観るに忍びないが、観た後になにか心に残るような作品は大好きである。


さていつ行こうかな?
2日には東京へ帰ると言っている。そしてこちらに帰ってきてからずっと調べ物をしている。「全然はかどらん。」と言いながら。
親がしょっちゅうちょっかいを出すものだからはかどりませんわなあ。でもちょっかい出したくて我慢ができないのである。二人揃って全く情けない親である。
「勉強がはかどらなかったから映画には行かない。」と言われたらどうしよう…。




つい先程マーケットでドデカイチョコレートを見つけた。
「これを見たらS司のヤツ絶対大喜びする。」と思い買って帰った。
思った通りS司は大喜び。つられてこちらも大笑い。来年も笑う門に福が来るかな〜。