先日Ｓさんから葉書をもらった。
還暦を迎え、世相を睨んだ上での決断。家業を廃業し工場跡にワンルームアパートを建て、ついでに家も建て直したとの事。
兎小屋と表現していたが、そこに住む兎ってバケモノのようにデカイ兎だろう。
直ぐＴＥＬしたが留守だった。夜になっても不在で娘のＡちゃんが出た。
岐阜の山中にある手作りの別宅に、夫婦して出かけているとの事。毎週末そこで農作業に励んでいるそうだ。仕事を辞めアパート経営による収入と家庭菜園からの収穫による自給自足。絵に描いたような理想的生活である。
その翌週である先週日曜にＴ哉も伴ってＳさん宅を訪ねた。
羨ましい生活ではあるが、長期金利、建築費とも上昇傾向の折、1年遅かったら決断出来なかったとの事。余裕綽綽でなるべくしてなっているように見えても、ひとつひとつが偶然の積み重ねであることを実感する。世の中、必然と見えても結局は偶然の積み重ねの上に成り立っている事ばかりである。
大きく影響を受けた人との出会い、伴侶との出会い、すべて偶然の結果である。そして自分の強運に感謝する事となる。
Ｔ哉はＡちゃんの大型バイクが見たくて自分のバイクに乗ってきた。若いもの同士バイクで盛り上がっている。今度一緒にツーリングに出かけるそうだ。
久しぶりに頑固親爺（Ｓさん）の思想に触れていると時の経つのを忘れてしまう。昼過ぎに訪問して結局夕方まで居ついてしまった。
今度また一緒にスケッチ旅行でもするかなあ。
