Small or Zero

今日の朝刊から。
 ① バイオ燃料パリダカ挑戦
 ② ベンツ 新世代ディーゼル
 ③ 原油高 砂糖にも影響


①はT社がBTL軽油(新聞ではBDFと表現)でパリダカ参戦との事である。お上の主導の下、国内販売車両全てでディーゼルから撤退したT社としては思い切った決断である。欧州主体で進められている、化石燃料からのバイオマス転換やAudiのTDIエンジンでのル・マン優勝等が大きく影響しているように思う。今やGMを抜いて、世界一の製造数を誇るT社が加わる事で、BTLの普及やインフラ整備に拍車がかかるとすれば素晴らしい事である。そうなればどこかの国のお役人連中も「バスに乗り遅れるな。」と慌てて業界指導の内容を変える事だろう。戦前からバスに乗り遅れる事を異常に怖れるお国柄である。
そしてT社は来年にもブラジル向けにバイオエタノール仕様の車を出荷するそうである。二番煎じの大好きなメーカーである。(ヤマハが既に出荷している事は先日の日記に記したとおり。)


②についても以前に記した。「輸入車だけの限定措置で期間限定で排ガス規制が甘くなっている事を狙った姑息な手段だ。」と言うむきも有ろうが現在国内を走っているディーゼル車なぞ比較出来ない程のクリーンさなのである。技術はいずれ追付いてくるものである。それを最初から拒絶していては何も始まらない。そしてディーゼルエンジンは①で述べたBTL軽油がそのまま使えるのである。インフラさえ整えば。


③はトバッチリとでも言うべきか。これも以前記した砂糖キビからのバイオエタノール生産により、砂糖の価格が暴騰したことも大きな要因になっている。加えて原油高による輸送コスト増が追い討ちをかけている。今後バイオ燃料が一般化すると、食料用と燃料用の棲み分けも重要な問題となるのだろう。サトウキビだけでなくトウモロコシ、大豆等の穀類も相場が上がっているそうだ。


車の話に戻って、現在T車を筆頭に国産メーカーはEV普及の繋ぎとしてハイブリッドに力を入れている。EVは燃料電池を使用する事となり蓄電池を使うとしてもそんなに大きなものは必要ないだろう。しかしハイブリッドはモーターの電源として大容量のバッテリーが必要である。エネルギー密度の大きなバッテリーの開発も盛んだが、そこにはリチウム等のレアメタルが大量に使われる。リチウムなどは微量とはいえ海水に含まれており、ほぼ無尽蔵とみる事が出来る。しかし一般的にレアメタルは偏在性が高く量自体が少ないので全世界の車のバッテリーを賄えるとも思えない。また古くなったバッテリーを回収再生するインフラ整備は始められているんですかね。回収にお金がかかるとなると必ず不法投棄する馬鹿者が現れます。そうなるとCO2増加よりももっと深刻な問題を引き起こすかもしれません。
そういった汚染以外に、いくらハイブリッドといえども化石燃料を使っている限りCO2は増え続けるのです。単にスモールエミッションというだけでゼロエミッションではないのです。ゼロエミッションとする為にはバイオマス燃料しかありません。BTL軽油エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドが理想的かもしれません。BTLカーボンニュートラル、ハイブリッドでエネルギー効率アップ、というように。


エコロジストでもなく、山では有機物汚染(オオキジ、コキジ垂れ流しっぱなし)の元凶を演じているこの私が、何を殊勝な事を。といぶかるむきもあろうかと思います。
へっへっへ〜。実はうちのS司が、来年から環境学研究科に通う事になりまして、東京を引払い家に帰ってくるんですわ〜。
学校に提出した【志望理由書】などを盗み読みすると、地球規模の環境負荷、汚染とその結果としての土壌劣化、温暖化、気候の変化など、結構まじめな事が書かれていた。へ〜、あの子がねえ、へ〜。
てな訳で新聞見ててもついそれに関係したところに目が行ってしまう。
よし、ここらで私も心をいれかえ、少しは山を汚染しないように心がけよう。山へ行く前には必ずトイレを済ませる。出し損じたら便秘になってもいいからノグソはたれない。うん、良い心がけだ。