PCと情報格差

とうとう買っちゃった。
DellのSOHO向け。個人事業主って事で、登録がチト面倒くさかったが、それで個人向けよりずっとお廉く買えるのだから文句は言えない。
CPUはCeleronだが、メインメモリ512MB、HD160GB、モニタLCDが19インチSXGA。それがキャンペーン価格で¥63,129. 送料Discountもキャンペーンに含まれており至れり尽せり。まるビ親爺には涙がちょちょぎれる程有難い。因みに個人顧客向けで見積もってみるとやはり10万円程になってしまう。
個人向けと個人事業主向けの違いは?よく解りません。別に事業所税の支払い証明を要求される訳でもないし。バイト程度でも個人事業主と言って言えなくはない。昨今はサラリーマンの副業も盛んなようだし…。
個人事業主向けで買う方が個人顧客向けで買うより廉いのなら皆そうすれば良いのに。と思うのは、まるビの私だけだろうか。皆さん見栄?を張って高い買い物をしても平気なのだろうか?
これで我が家のPCでDellは3台目。最初に買ったかみさんのWin95ノート(シャープMebius)以外は全てNet購入である。Sotec、Gate Way、Dell、HP(Compaq)一応色々なものに手を染めているのである。買って良いとのかみさんの許可は取ってあるが、本当にお金くれるかなあ。それが心配だ。


今使っている子供のお古(SotecのMe機)が相変わらず不安定で騙し騙し使っているのだが、イライラしてくる。フォントが選べなくなっているしLANの調子も悪い。OSをインストールしなおせば良くなるが、直ぐまた同じ症状になってしまうのでそのまま使い続けている。15インチモニタも老眼の目には辛い。そこで19インチがものを言う。このMe機、買った当時はメインメモリを128MBとおごってやったのだが、今となっては遅い遅い。今回のも1GBにしようかと思ったが、1万円程のUPとなるので泣く泣く諦めた。哀しきかなまるビ親爺。


Dellの例でも解るように、知ってる者は得をする。知らない者は損をする。情報即ちお金である。大昔に比べ情報単価はドラスティックに低くなっている。それと同時に情報の流通格差も広がっている。大昔のように特権階級(士族、寺社など)が情報を独占していた時代は庶民には情報は一律に秘匿されていた。だから庶民の間では情報の流通格差は無いに等しかった。
それに比べ現在はオープンになった反面、情報を得る努力をする者とそうでないものの間で格差が広がっている。日銀総裁のように自らが低金利政策を主導していながら一般の人が知らない事をよい事に知っている自分達だけがハイリターンの資産運用をしているのである。これはもうモラルどころじゃない、犯罪である。米国では公的なポジションにいる人は自らの意思で資産運用が出来ないしくみになっている。また自らが常にクリーンであり続けるように努力もしている。下手な事をしたら政治生命が絶たれる事を充分認識しているし、国民の目も厳しい。日本では「おらが国さの大臣様」なら何をしでかしても選挙で再選され、それで「禊ぎは済んだ。」と平気で蘇ってくる。まるでゾンビかキョンシーである。
日本に前FRB議長のグリーンスパンさんのような人はいない。日銀総裁といえども、天下りを公然と待っているお役人様でしかないのである。明治大正のころのような滅私奉公なんて精神はかけらも持ち合わせておられないようだ。そしてこう言うのだろう。「悔しかったらどうすれば儲かるか、あんたも努力して情報を収集すれば良いじゃないか。」
努力という言葉は金儲けのための言葉だとでも思っているようだ。


情報収集の努力をしないのも問題ではあるが、し難い状況になっているのも事実である。マスコミからしても本当に必要な情報、偏りのない公正な情報を提供しようとしていない。報道の自由とかいいながら自ら枠を作りそこからはみ出さないようにしている。新聞社、放送局に勤めている限り結局は会社組織の枠の中でただ出世(=お金)の事しか頭の中には無いようだ。
そんな中、今日の中日新聞朝刊に珍しい記事が掲載されていた。
メルセデスディーゼルエンジン搭載の乗用車を日本に投入。と言う記事である。
日本では、ディーゼル=環境汚染の元凶 というイメージが刷り込まれている。これは元々政府いやお役人により誘導されたものである。自動車メーカーまでもが安易にお役人の言いなりになり反論するでもなく、いつのまにか周知の事実?となってしまったのである。
その流れに乗ってバカなパフォーマンスをしたのがあの軽薄な都知事さんである。ディーゼル車を締め出すならガソリン車も締め出すべきである。黒ペンキでの落書きは駄目で赤ペンキならOKと言っているようなものだ。黒だろうが赤だろうが落書きは駄目と言うのならまだ説得力もあるだろうに。
環境先進国の欧州では、ディーゼル=クリーン というイメージがあることを日本の一般の人達はご存知だろうか。これもみずから努力しないと得られない情報なのである。それを知らしめていないのはマスコミの怠慢である。
コモンレール方式?だったかな、そんな名前の技術で黒煙なぞ全く出ないのである。黒煙以外の排出ガスではガソリンよりディーゼルの方が元々クリーンなのである。Boschが開発したこの技術に、追随できずにいる日本車メーカーが、お役人の言いなりになっているのも頷ける話である。
そしてルマンに参戦すれば必ず優勝しているAudiはTDI(Turbo Direct Injection Diesel Engine)を搭載したレーシングカーで世界初の参戦をしようとしている。(すでに米国内の緒戦ではそのパフォーマンスの高さで優勝している。)将来、サーキットはディーゼル車ばかりになってしまうかもしれない。数あるレーシングの世界で自社の部分的に突出している所だけを宣伝に使うのは車メーカーの常である。それを見て、なにもかも日本が世界を席巻していると思い込まされているのは、日本車メーカーとマスコミの情報操作によるものである。これではとても公正な情報を提供しているとは思えない。
そんなマスコミに辟易していたところに発見した割と公正な中日新聞の記事。
少しは情報偏重や格差が緩和されるのかな?と甘い期待を抱いてしまった。でもこのおかげで今日一日はとても気分が良かった。