装備表

懐かしい言葉ですね。
共同装備、個人装備と言うとその言葉と共にいろんな事が思い起こされます。
何を思い出すかって? 忘れ物ですよ。個人装備の場合は無ければ無いで自分ひとりが我慢すれば良いのですが、共同装備の忘れ物は合宿そのものを取り止める事にもなりかねない重大事です。
それを忘れて行き皆に迷惑をかけた事など、いつまでもよく覚えているものです。
それでもまた同じ迭を踏んでしまう私ってやはり知恵遅れなんでしょうか?
いつもS司の事を「どこか抜けている。」と叱っているが、結局は私自身に似ていたって事か。

先日のHikingでたまたま地図を出したのだが、同行者に地図の裏に印刷された装備表を目敏く見つけられたのだった。
私自身はそんなものが記されているなんて全く気付かなかった。地図は地形や位置関係を見るものとしか思っていないので、何かが記されていても地図以外のものは全く目に入らなかったのである。
見てみるとあたりまえのリストなのだが、何も用意していない状態から必要なものを全て揃えられるかというと、甚だ疑問である。やはり私はおバカさんだったのだ。
ではどうやって道具を揃えていたか?
何もしないのである。普段からザックには必要なものが一通り入れっぱなし。その状態で車のトランクに入れっぱなし。冬場の装備や本番向けの鉄類もザックと一緒にトランクに入れっぱなし。でっぱつ時はトランクの中が空なら全て持っているという事なのである。
だいたい出かける前に必要なものを揃えるなんて普通の人間には無理なのである。(そう思っているのは私だけ?) だから、「この季節にどこそこへ行くには何が必要か?」なぞと問われても忘れなくリストアップは出来ないのである。せいぜい冬装備一式が要る、要らない程度でしか答えられないのだ。寝袋は?と問われても本人のつもりの方が大きいので「自分で判断しろ。」となってしまう。寒いのが嫌なら持って行けば良いし、重いのが嫌ならシュラフバーかレスキューシートだけで我慢すれば良いし。
合宿に出かける時は集会所で共同装備の分担分を受け取り、それをそのまま普段使っているザックに押し込むか、装備が多い場合はザックを代えてそこにあるものを全て押し込むか、なのである。
たまたま「スーパーの買い物袋に入れて手で持って行こう。」などと思い分けておくと、必ず忘れてしまうのである。
忘れ物をしない人って凄い。とても私には真似できない。どうして皆さんそんなに覚えていられるのだろう。と同時にどうして私ってこんなに忘れっぽいのだろう、頭が悪いのだろうと情けなく思う。
忘れ物をしない人って、ホント尊敬しちゃいます。
コッファー忘れた時は本当にまいったなあ。ブスを忘れた時も顰蹙を買ったなあ。不思議な事に登攀具だけは忘れた事が無い。あっこれは個人装備か。