お楽しみ

数週間前から冷蔵庫が満杯になっている。
S司が帰ってくるつもりで買い込んだらしい。
買い物が面倒なので、我が家の食材はご近所と共同購入で届けて貰っている。生活クラブとか言っていたかな?まあ生協みたいなものだ。それとヤマギシ(色々問題含みのところではあるが)からも届けて貰っている。こちらは価格的に並み以上のボッタクリである。これも届けて貰えるのとお付き合いで、という事でいまだに続いている。
そんな訳で予約してしまうとキャンセルできないのである。
そのS司の帰省の予定がついのびのびになり、冷蔵庫の中身が一向に減らないのである。
おまけに最近かみさんの帰りが遅く料理も作らないときている。私も面倒なのが嫌いなのでわざわざ自分で手の込んだ物を作る気はない。残り物や納豆で済ませてしまう。これじゃあ減る訳が無い。
これだけ買い込んでおきながら外食の予定もいっぱいなのである。良い食材は下手に料理するよりその道のプロに任せた方が良い。その方が食材も往生できるだろう。下手に料理されたんじゃあ、死にきれないだろう。
という訳で蟹、肉、仏とイベントがたて込んでいる。その中で肉だけは私がシェフを勤める事になっている。ああ、また炭火熾しから始めなきゃならない。面倒だなあ。


先日かみさんの職場での検診で精密検査要と言われたそうだ。肺に陰があるとか。
よく聞く話だが一応呼吸器科の診断を受ける予定である。
「ごめんね、先に死ぬ事になって。」
「別に死ぬって決まった訳じゃないだろ。」
「さあて、豪遊するぞ〜。なにもかも遣い果たして先に死んでやる。残って路頭に迷え〜。」
「・・・。」
という事でS司の帰省に合せ豪遊するそうである。
その後、S司に付いて行き東京暮らしをするとか。どこまで本気やら。
なんでも良いから早く冷蔵庫の中を片付けてくれよ。