試験

夕食後T哉が「今度の土曜も車を使うから(御在所通いは)日曜にして。」
「ふーん。」
「土曜日試験だから車で行きたい。」
かみさんが割り込んできて、
「おっかあが送ってってやる。」
「厭だ、恥かしいから。それにその後友達と遊びに行くから。」
「友達に乗せてって貰えば良い。」
「そいつ車が無い。」


今頃試験って何なんだろ?風呂上りに聞いてみた。
「試験って何? 卒験?」
「院の学科試験。4年の内に取れるだけ単位を取っておけば後2年が楽だから。」
「ふーん。」
学校のシステムがよく解らないが卒業前に院の学科試験が受けられるのか。卒業出来なかったら自動的に院の入試合格も取り消されるそうだが、大丈夫なのかなあ。
まあT哉はS司とは違って大丈夫なのだろう。
しかし先に稼げるだけ稼ぎ、後はサボろうなんて誰かにそっくりだな。誰かって? 父親の私ですよ。
私も、優、優、優、可。でやってきました。最後にきっちり貯金を使い果たし帳尻を合わせるなんて大したものでしょう。
こんなこと子供に教えた事も話した事も無いのに知らないうちに同じ事をやってるんですねえ。
思考パターンも遺伝するんですね。遺伝と言うより接しているうちに後天的に移ってしまうんでしょう。
家族全員全く同じ思考パターン。これではイノベーションは起こりようがありませんね。

ああ、早く嫁さん貰ってくれないかなあ。よその血を入れないと活性化が図れない。
孫は女の子がいいな。我々がつくれなかった女の子を是非つくって貰いたいものだ。
そしたら孫(女の子)を連れて御在所通いに華が咲くというもんだ。…なにを考えているんだか。ついて来る訳ねーじゃん。