合羽は合羽、ヤッケはヤッケ。

成人の日。新成人の方々、おめでとうございます。
でも成人という概念は20才以前に就労している人が多かった時代のものかな。
飲酒、喫煙、選挙権に感慨を覚える人もいないだろう。20才過ぎても親の庇護の下にいる限り成人が何だっていうのか。むしろ就職して社会の一員と認められた時こそ大切な一瞬ではないだろうか。


堅苦しい話は止めにして、一昨日御在所の帰りに【シャモニー】に寄った時の話。
かねがね もう少し利便性の高いヤッケを新調したいと思っていたが、御在所でお遭いしたIさんから【シャモニー】の冬物特売セールの話を聞いた。全て30%OFFとの事。そしてIさんもヤッケ代わりにゴアの合羽を使っているそうだ。
やはり今はそれが主流なのか。
長島温泉の手前にOUTLET専門店があり、そこでもモ〇ベ〇製品を扱っているそうで種類は少ないが格安との事。良い事を聞いたぞ。やはりこういう情報はNetではなかなか探し出せない。
Iさんの話ではモ〇ベ〇製品は安かろう悪かろうとまではいかないにしても耐久性が弱いそうだ。こんな生情報も使用者から直接でないと聞けない。
会に属していた時など、評価が生の声で聞けたり実際借りて使ってみたりと多種の道具の情報を共有できた。その中から自分に合うものを選択していた。また親分自身が山道具を取り扱っており自分でモニターしその評価も聞けた。
今はわざわざお金を出してまで最新の道具に凝ろうとも思わないし、多少不便でも一応事足りている。
が、去年の濡れ鼠事件依頼、湿雪対策をしたいとも思っている。
そんな訳で帰りに【シャモニー】に寄ったのだ。
店内に入り雨具を物色。「ん?値引きなんてしてないじゃん。」一部Discount品もあるが定価のままが殆ど。「そうか、雨具は冬物じゃあないんだ。」お目当てのモ〇ベ〇は女子用であったのみ。男子用はダンロップか不明ブランドばかり。不明ブランドっていっても私が知らないだけだと思います。モ〇ベ〇だってごく最近知ったばかりです。昔は欧州製の輸入品か大手小売店のオリジナル商品が殆どだった。
別のコーナーにパーカーらしきものがあった。これもGoreTexのタグが付いている。昔、木綿製のパーカーが流行った事がある。木綿なんて前世紀の遺物のように思えるが、ザイルの擦れに強く、多少の雨なら濡れると繊維が膨らみ布地の隙間が閉まってしまい中まで沁みません。
ただ重いのとかさばるのが難点ですが、解っていてもわざとそんな不便なものを持って行くのが【通】らしく格好良かったのです。(そう思っているのは本人だけ)


店員さんに、合羽をヤッケ代わりに使っている事について訊ねると、
「合羽は合羽、ヤッケはヤッケです。」ときっぱり。「鈴鹿あたりでヤッケ代わりに使っている方もみえますが高所では役に立ちません。」
そうだよなあ。その言い回しが実に軽快だったので心底納得。私自身[合羽をヤッケ代わりに使っている人達がいる。今はそれが主流らしい。]って事にやはり違和感を感じていたのかもしれない。それをきっぱり否定してくれた事に溜飲が下がる思いをしたのだろう。
誤解の無い様付け加えておきますが、合羽をヤッケ代わりに使う事を否定している訳ではありません。道具というものはそのシチュエーションに合った使い方をすれば良いので、「ヤッケまでは必要無いな。」と思われる鈴鹿辺りではBest Choisだと思います。ただそれがあたりまえと思い込みヤッケ無しで厳冬期の本番に入り込み手痛いしっぺ返しを喰らわないよう注意を喚起したいだけです。
山へ行っている人は皆、鈴鹿をステップにして次の目標へ向かって行きます。中高年だって同じです。私のように「もう鈴鹿しか行かない。」と決めている人はいないと思います。


店員さんが言うには、先程見ていたパーカーが今のヤッケだとか。もう昔の被り式はなく、全て前開き。その方が脱いだり着たりするには便利ですわなあ。そのヤッケも合羽とそんなに値段は変わらない。「それならヤッケの方がお得だ。」と考えるのはやはりStingy(しみったれ)の昔人間なのですかねえ。


これで自信がつきました。やはり鈴鹿でもヤッケを持っていこう。雨が降ったら合羽を着よう。
だって昔は半端な季節はヤッケと合羽両方を持って出かけたのだから。そしてまた内からの蒸れで濡れ鼠になろう。御在所辺りで死ぬ事はないから。…でもGoreの合羽は魅力だな。Discount品が出ないかな。