とりとめもなく

夢の中にミミズが這ったような文字が出てきました。
「ああこれは先日観た映画の中の一シーンだな。」それが夢である事も夢の中で解っている私って少々異常?
認知症を患っているサッチャーさんに課せられたお仕事、リハビリの一環なのでしょうが自身の本(たぶんご自身の回顧録、邦題【ダウニング街の日々】だと思います。)への直筆サイン、この文字です。映画の中で、Margaret Thatcher と書くところ旧姓で Margaret Roberts と書いてしまいそのぺージを破り取るシーンがありました。
そのミミズが這ったような文字を映画で見ている時に、遠い昔にも同じようなものを見た事を思い出していました。
仕事で旧東独へ行った時、当時は東独への直行便なぞ無くパリ経由かロンドン経由で西ベルリンへ、そこから東ベルリンへ入り陸路で目的地へ行くしか方法がありませんでした。
往路はロンドンのヒースロー空港でトランジット、約6時間ほど待たされたと思います。幸い同じターミナルだったのでバス移動もなく迷う事はありませんでした。帰りもヒースロー経由でしたが便が無くロンドンで一泊しました。日本人向けのお土産ショップでかみさんへのお土産が買えたので丁度良かったです。市内のホテルと空港間は有名なロンドンタクシー。黒塗りで丸みのあるスタイル、ミニバンくらいの大きさで足元には大きなスペースがあり大きなスーツケースが何個でも置けるほどです。この外見だけでタクシーかそうでないかが一目で解ります。アメリカのイエローキャブも有名ですがあれは普通の乗用車、荷物はトランクに入れる事になり面倒です。
このロンドンタクシーの運転手さんの領収書に書かれたサインがサッチャーさん同様ミミズ文字だったのです。
同行していた取引先の方が仰るには英語圏の人の文字は皆こんなふうだとの事でした。中学で習った英語の筆記体、あんなもの嘘を教えているとしか思えません。まあ手書きの公文書などはあんな書体ですが。
その時に同時に教えられた事も印象深くいつまでも覚えています。
英語圏の人の会話も非常に聞き取り難いそうです。逆に非英語圏(ドイツなどのヨーロッパの国々も含めて)の英語は比較的聞き取り易いそうです。
そう言えば東独の担当者諸氏が話す英語はある程度理解できました。俺っていつの間にこんなに英語力が付いたのだろう?なんて思っていたのは大きな誤解。ロンドンタクシーの運ちゃんの言っている事はほとんど聞き取れませんでした。
でも英語圏の人の話す言葉こそが本当の英語ですよね。日本の学校では非英語圏仕様の英語を教えているのでしょうか。
そう言えば西ベルリン在住のあの商社マンさん今はどうされているのでしょうか。あの頃でも仕事で共産圏の国々ともお付き合いされていたのですねえ。ああいった方々が日本の産業に貢献されていたのですねえ。私より若かったと思います。今の若者達、海外へ行きたがらない人ばかりと聞きます。ひきこもりが問題になっていますが、今の若者全てが程度の差こそあれひきこもりのように思えます。家(祖国)にひきこもっていないで外(海外)へ出かけてみなさいよ。ひきこもっているよりずっとエキサイティングな生活が送れますよ。
そう言えばその商社マンの彼、日本から車を持って行ってました。その車でベルリンからドレスデンまでアウトバーンを走ったのでした。当時の東独ではアウトバーンも戦前のままでアスファルト舗装でなくコンクリート舗装が一般的でした。所によっては石畳のアウトバーンもありました。石畳でも普通に走れるようにとマツダ車を持込んでいらしたのでした。あの頃からボディ剛性が問題視されるようになっていたんですね。そう言った点ではマツダさんは他の日本車より先進的でしたね。


サッチャーさんのミミズ文字からついとりとめのない事を思い出してしまいました。
tanuoさんも認知症予備軍?